2533人が本棚に入れています
本棚に追加
/250ページ
―――――――――――――――
ドン!!!ズバアァァァァァッ!!!
咲夜「っ!?…開始早々詠唱破棄で闇の吹雪かよっ」
いきなり詠唱破棄で繰り出される牽制攻撃には大き過ぎる魔法を前に俺はそう呟き、異能無効化能力を発動させるべく、左手を前に突き出す。
咲夜「……失せろ!」
シュンッ!!!
侯爵級悪魔1「っ!?」
伯爵級悪魔たち「「…っ!!?」」
詠唱破棄で放たれた闇の吹雪を一瞬でかき消され、驚愕で動きを止める悪魔たち
を尻目に、俺は縮地を用いて3体の悪魔の内、ヤギのような2つの角に蝙蝠のような2対の細い翼、槍のように鋭い尻尾を持つ巨体の伯爵級悪魔に肉薄する。
ヒュンッ!!!
―――俺の手に握り締められているのは、愛刀の夜桜。
八重桜の花びらのように華やかな刃紋の入ったその刀身が、伯爵級悪魔の懐で閃く。
伯爵級悪魔2「…っ!!!!?」
咲夜「―――一刀流居合、紫電一閃っ!!」
ザシュッ!!!
次の瞬間、紫電の如き一閃がその巨体に一文字の傷跡を残し、悪魔の体から夥しい量の鮮血が舞う。
伯爵級悪魔2「ガッ!?…ヌ、抜カッタ……」
だが、流石は伯爵級の悪魔というべきか、その一撃だけではその巨体を地に伏せさせることはできず、伯爵級悪魔は傷跡を押さえながら後ろへと後退しようとする。
そんな止めを刺すチャンスを見す見す逃すわけにもいかず、俺は即座に後退する伯爵級悪魔に向けて弐の太刀を繰り出す。
―――――――――――――――
最初のコメントを投稿しよう!