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咲夜「…逃がさんっ!」
ヒュン!!!ガキィィィィン!!!
しかし、その攻撃はもう1体の赤髪の少女の姿をした人型の伯爵級悪魔の右腕によって防がれる。
その右腕は、正に悪魔のように禍々しい黒色に染まっており、五指全てがナイフのように鋭く尖っているため、俺の両手に持つ夜桜による攻撃をも軽々と受け止めていた。
伯爵級悪魔1「っ!!」
咲夜「…ちっ!?」
ガキィィィィン!!!
そして、その右腕をそのまま横薙ぎに振るわれ、俺は無理矢理後ろへと弾き飛ばされてしまう。
…そうなると、先程、傷を負わせた伯爵級悪魔への追撃はできなくなり、俺は一旦、悪魔たちから距離を取ることにする。
此方が後退する時、侯爵級悪魔が透かさず此方に反撃の魔法を放ってきたが、生憎、此方には異能無効化能力があるため、全く問題なく距離を取ることができた。
伯爵級悪魔2「…スマン、助カッタ。飛鳥【あすか】殿」
飛鳥「……気を付けろ。…相手は強敵だ。気を抜けば一撃で葬られる!」
侯爵級悪魔1「…うむ。特に、あの魔法をかき消す能力は厄介じゃな。ワシは完全に役立たずになってしまう」
軽くそう言い合い、作戦を立てようとしている悪魔たちを尻目に、俺は自分が身に着けているコートのポケットから拳銃を取り出し、右手に夜桜、左手に拳銃を構えて再び悪魔たちへと肉薄する。
咲夜「っ!!」
ドン!ドン!ドン!
そして、特に狙わずに牽制として数発の弾丸を悪魔たち目掛けて放つ。
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