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咲夜「(……刀身を気で覆っているとはいえ、流石にああも凄まじい攻撃を何度も受け止めては、夜桜が耐えられん)」
異能無効化能力も、流石にそう何度も使えるほど都合のいい能力ではないため、1日の使用回数に制限がある。
……そんなこともあって異能無効化能力をあまり多用できないため、あの強力な魔法使いの侯爵級悪魔を抑えるには、この魔法妨害術式の込められた拳銃の弾丸で奴の体を穿つ必要がある。
俺は両手に握る拳銃に力を込め、悪魔たちから一定の距離を取りつつ弾丸を解き放つ。
咲夜「ハアァァァァァァッ!!」
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!…
両手に握られた拳銃の銃口から次々と吐き出される弾丸の嵐。
それらの攻撃をまともに受けては堪らんとばかりに、飛鳥と呼ばれた少女と巨体の伯爵級悪魔は攻撃の範囲からそれぞれ回避し、侯爵級悪魔の魔法使いは魔法障壁をもってそれらを弾こうとする。
―――しかし、侯爵級悪魔が取ったその行動は、俺の狙い通りだった。
パリィィィィン!!ドスッ!!
侯爵級悪魔1「ぐぅっ!?」
……魔法妨害術式が施された弾丸は、強力な魔法障壁すらも容易く貫く力を持つ。
侯爵級悪魔の魔法障壁を破り、その体をも貫いた魔法妨害術式の施された弾丸は、その悪魔の体内の魔力を狂わせ、魔法行使を妨害するという影響を及ぼす。
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