第15話 学園都市計画停電 前編

22/26

2533人が本棚に入れています
本棚に追加
/250ページ
――――――――――――――― 咲夜「―――穿て、闇槍【ランツェ・シュバルツ】!!」 ヒュン!!!ヒュン!!!ヒュン!!! 詠唱と共に現れた5つの魔法陣からそれぞれ漆黒の槍が飛び出し、上空に居て身動きの取れない飛鳥目掛けて襲いかかる。 ドガガガガッ!!! そして、その5つの黒槍の内、2つの槍が飛鳥に命中し、小規模な爆発を引き起こす。 飛鳥「…ぐっ!?」 結果、爆風によって吹き飛ばされた飛鳥は、上空から地面に叩き付けられて意識を失い、残す敵戦力は侯爵級悪魔……先程、蛟と呼ばれていた悪魔のみとなる。 ―――侯爵という超上位に位置する爵位持ち悪魔の蛟は、いつの間にか魔力を乱す術式が解け、既に魔法の詠唱を終えていた。 蛟「―――雷の斧【ディオス・テュコス】」 咲夜「っ!?」 シュンッ!!! 雷光の如き速さで襲いかかる雷でできた大斧のような魔法に、俺は咄嗟に異能無効化能力を使い、雷の斧【ディオス・テュコス】を跡形もなくかき消す。 咲夜「(……ちっ、後2回か)」 ……異能無効化能力の使用制限回数は、1日5回まで。 既に3回使ってしまった今、あまり余裕を持ってこの能力を使うことはできない。 しかし、「そんな魔法を無効化する能力をそう何回も使えるはずはない」と考えていた蛟によって、咲夜の余裕はさらに削られることになる。 蛟「―――解放!!…受けてみよ、我が全力をっ!!」 蛟がそう叫ぶと同時に、蛟から大量の魔弾が放たれる。 ―――――――――――――――
/250ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2533人が本棚に入れています
本棚に追加