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咲夜「(……硬いな。…それならっ!)」
ヒュンッ!ヒュヒュンッッ!!
俺は受け止められた夜桜を直ぐ様、引き戻し、再び斬りかかる。
ガキィィィン!!ガキィィィン!!
だが、その素早い斬り返しも、蛟の硬い防御によって再び防がれる。
蛟「無駄じゃ!!そのような攻撃、ワシには効かんっ!!」
咲夜「……―――ッ」
ヒュッ!ヒュヒュッッ!!
空間からもう一本の刀を取り出して左手に握り、素早く斬りかかる。
咲夜「……一つ、二つ」
ガキィィン!!ガキィィン!!
―――硬い両腕に防がれる。
蛟「…ふ、ふんっ!!無駄じゃっ!!」
ヒュッッ!ヒュヒュッッッ!!ヒュヒュヒュンッッッッ!!!
両手に握る刀を交互に振るい、さらに手数を増やしていく。
咲夜「……三つ、四つ、五つ」
ガキィィィン!!ガキィィィン!!ガキィィィン!!
―――再び防がれるが、手数の増えた素早い攻撃に蛟は後退る。
蛟「……くっ、ぐうぅっっ!?小癪なっっ!!」
ヒュッッッ!ヒュヒュッッッッ!!ヒュヒュヒュンッッッッッ!!!
もっと速く、もっと鋭く。
咲夜「……六つ、七つ!八つっ!」
ガキィィィィン!!ガキィィィィン!!ザシュッッッ!!!
―――二度、防がれるが、蛟の右腕が大量の鮮血と共に宙を舞う。
蛟「ぐ、があぁっ!!?」
ヒュンッッッッッ!!!!!
限界まで速さを極めた九つ目の斬撃が、右腕を斬り飛ばされ、動きを止めた蛟の体へと襲いかかる。
咲夜「―――九つッ!!」
ザシュッッッッッ!!!!!
蛟「―――がっ、ぁ……っ」
―――その一撃は、容赦なく蛟の肉体を斜めに斬り裂き、蛟の息の根を止める(実際は魔界に送り返される)のだった。
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