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他の鬼たちの3倍ほど大きい体格をした大鬼は、自身の片腕長ほどの大きさをした棍棒を肩の上に置き、此方を睥睨する。
赤黒く血走ったその眼光に睨まれた者は、思わず体が硬直させ、身を震わせてしまうことだろう。
だが、咲夜はただ自然なままにその場に佇み、冷静なままで大鬼と対峙する。
その方手には、先程まで握られていた夜桜ではなく、一冊の本が開かれたまま持たれていた。
咲夜「―――終焉の闇!!
【フォーア・デム・シュテルベン・シュバルツ】」
シュアァァァァァーッ!!!
咲夜が一言だけそう呟くと、地面に魔法陣が現れ、大鬼のに周囲に闇が満ち溢れ出す。
大鬼「っ!?…な、なんなんや、これはっ!?」
ブゥゥゥーン!!!ブゥゥゥーン!!!
大鬼は突然、現れた闇を薙ぎ払おうと、棍棒を振り回す。
だが、闇が消え去ることはなく、逆にますます闇が満ちていく。
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