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咲夜「―――無駄だ。闇に抱かれろ」
咲夜は足掻く大鬼を見つめながら、そう口を開く。
その言葉を証明するかのように溢れ出す闇が一気に増え、大鬼を呑み込んでいく。
大鬼「ぬぅ…っ!?このワシがこない簡単に負けるとは……小僧、覚えていろォ……」
大鬼は最後にそう言い残し、闇によって完全に呑み込まれる。
咲夜「消え失せろ」
大鬼「グオォォォォォォォォーッ!!?」
ドガアァァァァァーン!!!
大鬼の断末魔と共に、収縮した闇が爆発する。
その爆発は地面に大きなクーレターを築き、闇と共に消滅する。
大鬼は跡形もなく送り返された。
咲夜「……さて、他の奴等もさっさと片付けるか。早く帰って寝たい」
俺は詠唱破棄の魔法の射手【サギタ・マギカ】で必死に戦っている愛衣に視線を向ける。
なんとか鬼たちを退けているようだが、すぐ近くまで距離を詰められてきている。
このままでは押しきられてしまうだろう。
咲夜「…まずは愛衣を助けるか」
俺はそう呟くと、魔導書を空間に仕舞って夜桜を取り出し、少し距離の離れた場所にいる愛衣をもとに向かうのだった。
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