2533人が本棚に入れています
本棚に追加
―――――――――――――――
ネギ・アスナ・このか「「「…え?」」」
咲夜「…はぁ」
学園長の言葉に、3人の視線が此方に向く。
俺は嫌な予想が的中し、思わずため息を洩らす。
咲夜「学園長、そんな話は聞いていないが……それに、俺は数日前に高等部にやってきたばかり。何故、俺がこの子供のお守りなどしなければならない」
学園長「まあまあ、咲夜くん。そう言わずに頼まれてくれんかの?」
咲夜「……高等部はどうする?」
学園長「それについては問題ない。既に手は打ってあるしの」
……俺が高等部に行った意味は?
しかも、手を打ったってことは、退学の手続きと記憶操作を既に行ったってことだろ?
俺の了承も得ずにそんなことしやがって……この‘貸し’はいつか返してもらうからな。
咲夜「……この‘貸し’は高くつくと思え。学園長」
学園長「……は、話を戻すとしようかの…」
俺はそう言って学園長を一睨みすると、学園長は少し焦った様子で話題を変える。
俺はそれ以上文句を言うこともなく、腕組みをしながら学園長たちの話を黙って聞く。
後、俺と学園長の今のやり取りは、ちゃんとアスナやこのかたちには聞こえないように小声でやり取りした。
……流石に、何も聞かされていない高等部の生徒が突然、先生にさせられるなどといった話をアスナやこのかたちに聞かせるわけにはいかないからな。
因みに、記憶操作については、高等部で関わった者たちの記憶は完全に消され、裕奈たちなどは何もされないだろう。彼女たちには、俺が広域指導員であるとしか話していないし、図書委員の人たちにも図書館島の管理人としか話していないしな。
―――――――――――――――
最初のコメントを投稿しよう!