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【主人公side】
―――気が付くと、辺り一面真っ白な空間にいた。
主人公「……知らない天井だ」
あまりにテンプレな展開に、俺は思わずそう呟いてしまった。
倒れていた体を起こし、自身の体や今の状況を確かめる。
主人公「体に怪我や痛みはない……やはりこの展開は異世界転生という奴か?」
死んだのは間違いない。あの時のことは鮮明に記憶に残っている。
特に、俺が意識を失う瞬間に見せた妹の悲しみに歪んだ顔が………
残された者の気持ちを考えれば、これから妹や両親が俺のせいで悲しむことになる。
本当に俺は最低な兄で、最高な親不孝者だ。
すまない。
主人公「…本当にすまない」
凄まじいまでの自責の念に思考が支配される。
妹を救えたことは幸いだったが、俺が死んでしまったのはいただけない。
例え俺が怪我をしたとしても、二人一緒に助からなければならなかった。
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