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俺も同じく杯を傾けて酒を飲み干すと、高畑がそう言えば…と話を切り出す。
高畑「僕のことはタカミチでいいよ。僕も君のことは呼び捨てで呼んでいるわけだし」
咲夜「ん…それもそうだな。なら、これからはタカミチと呼ばせてもらうよ」
そんな感じで酒を飲んでいると、胸に抱きついていた夕陽ちゃんが静かになっているのに気付き、視線を向ける。
夕陽「すぅ―――パパ、お兄ちゃん…大好き……」
咲夜「………」
静かに寝息を立てる夕陽ちゃんを見て、俺は思わず妹のことを思い出す。
―――元気にやっていてくれているだろうか?
しばらくタカミチと静かに飲み続けるが、妹のことを思い出したことで、あまり気分が乗らない。
……そんな俺の様子を知ってか、タカミチは早々に飲み会を切り上げてくれる。
俺はそんなタカミチに感謝しながら眠る夕陽ちゃんを預け、俺は軽い息抜きに散歩を始める。
人気のない道を進み、いつの間にか俺は、世界樹の前までやって来ていた。
咲夜「………」
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