第6話 夜空に誓った思い出

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――――――――――――――― 誰もいない広場の中心に根を張る巨木を登り、俺は夜空を眺める。 ……何だか、ロマンチックだね。 俺の記憶の中で、誰かがそう口にする。 確か俺は、その言葉に対し素っ気なくこう言ったはずだ。 咲夜「ああ、そうだな」 記憶の中に眠るあの日も、同じように夜空を眺めていた。 隣に座る彼女は、綺麗な夜景を眺めながらこう言った。 ……私たちって、意外とロマンチストだよねー。 咲夜「ああ、確かに夜空を眺めるのは好きだ」 二人揃ってあははと笑いながら、俺はこの時に誓ったんだ…… 咲夜「―――俺はお前の兄だ。どんなことからも、俺はお前を必ず守る」 ……ありがと。私は世界で一番幸せな妹だね。…ずっと一緒に居よう、お兄ちゃん。 咲夜「ああ、ずっと一緒だ」 咲夜「……誓いを守れなくてごめんな。―――如月【きさらぎ】」 ―――――――――――――――
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