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お姉さんの言葉に驚くアキト
「え?!いや僕2つ名じゃないんですけど…」
魔力があったとしてもまったく操れず、周りを燃やしまくる男が2つ名なんて不可能である
そもそも今まで自分に魔力があるなんて思ってもいなかったのだから‥
「心配しなくても大丈夫ですよ
扱えるようになればすぐになります
それに…
もし扱える様になった時に
他国が貴方を戦力として確保しようと手を出そうとしてくると思います
その誘いを断れば、殺そうとしてくる者もいるでしょう‥
ですから初めから身元が他の方にバレないように、顔を隠しておくのが危険を一番回避出来る方法だと思います
まあ、あくまで最悪を想定してなので
何も無いに越したことはないんですがね」
「そんな事起きますかね?
考えすぎじゃないですかね?」
「無いとは…言えませんね
現にこの国と隣の国ではここ数年かなり緊張状態が続いている状態
いつ戦争になるかなんてわかりません
戦争がもし始まるようなことがあれば
狙われる確率は今以上に高くなるでしょう」
「そうなんだ‥
僕全然その辺りの事情とか知らなくて…」
まさか隣の国とそんな関係になっているなんて、知りさえもしなかった
このギルドにやってきて、自分の可能性や、外の事情を知り始めている自分がいた
それは嬉しいと同時に、怖さもあった
自分はどこに向かっていくのか、これからどうなってしまうのだろう‥
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