せいっ!

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「くるなぁぁぁぁぁぁ」 いま俺こと高田晶人は蛇のようなものに追いかけられている ‥‥遡ること数十分前。 「お母さんも無事だってわかったことだし いいよね?もういいよね?新しい世界行くよね? というか飛ばすねっ! バイバーイ」 とアテムの一方的な決定で、何も言うことの出来ないまま飛ばされてしまった 「あっ、間違えた………」 という言葉を耳にしながら ーーーー 「ここは…森?だよね‥?」 飛ばされた先は森の中のようで、周りには緑が沢山生い茂っている。時間帯は夕方頃のようで、木々の隙間から見える空は赤みがかっている。 ガサッ 背中側の茂みから何かが擦れるような音が聞こえてきた。 ガサガサッ その音はどんどんとこちらに近づいてきている。 「え、なんだ!?何がくるんだ!? ぶっ武器!武器どこだ!‥ないじゃん! ど、ど、どする?取り敢えずこれでいいか」 何か得体の知れないものが近づいてくる音だけは聞こえてくる。 取り敢えず近場にあった少し太く長めな枝を拾いあげ、構える。 すると、ザザッという音と共に目の前に現れたのは、蛇のような生き物だった。 「蛇?じゃ…なさそうだよな」
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