オーブンブブブン♪

72/90
前へ
/160ページ
次へ
「過ぎ去った時間は帰ってこないですし これからその分を賄えばいいと思います それにもし嫌だったらギルド長だって途中で見捨てていたと思います それをしなかったのはギルド長が アキトさんを助けたい、一緒にいたい と、思ったからではないでしょうか ならばギルド長が決めた事ですから 何もそんなに自分を責めないでください …ね?」 そう言い優しく俺の頭を撫でてくれた 撫でられるのは凄く久しぶりで撫でられた手の温かさで自然と自分の心までも温かくなる気がした 確かに過ぎ去った時間は帰って来ない ジクスさんも… 俺に出来る事はなんだろうか? ジクスさんに、おっさんに出来る事は何があるだろうか? 「そのためにも…明日からまた特訓頑張りましょう! アキトさんが魔力を扱えるようになれば グンとアキトさんにも出来る事が増えますから 今日は早めに寝てください」 まるで俺の心を読み取ったかの様なタイミングで言葉を投げ掛けてくるお姉さん 不思議だ… なんとなくだがこのお姉さんは侮れない気がする そう俺の勘が告げているぜぃ! 「あの…どうでもいいんですが…」 先程とは変わりおずおずと話を続ける 何か言うのを躊躇っているようにも思える 「どうしましたか?」
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

491人が本棚に入れています
本棚に追加