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「え…?
いやいやちょっと待てよ
全然何に気をつければいいのかわからないんだけど…」
俺が聞いている事には特に反応せずに一人先に部屋を出てしまった
玄関のほうから
「今夜の食事はなんだ?」
「はい。カレーにございます。旦那様お荷物お持ちします」
「悪いな」
などとメイド長とおっさんの話す声が聞こえてくる
一人取り残された俺も部屋から出て探索している時に覚えた食事部屋に行くことにした
着くと少し遅かったようでおっさんは席について食べ始めていた
部屋にあるテーブルは長くざっと20人ぐらいは食事が出来る長さで
その一つ、真ん中の席におっさんはついていた
「ここに座れ」と指差された椅子はおっさんの前で対面状態になる席
座ろうと椅子の背もたれ部分に手を出そうとするも
先にメイド長のチファが「どうぞ」と言って椅子を引いてくれた
軽く会釈をして、席につくとこれまた直ぐにメイド長がカレーを前に置いてくれる
カレーはとても美味しく一流のカレー職人が作った様な、
複雑なスパイスの混ざり合った香りと、深いコク、後にピリリとくる辛味が絶妙なバランスで共存していた。
正に本場のカレーの様だ
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