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一礼し、アキト様のお部屋から退室した。
朝食に出すスープをもう一度温めておこう
歩きながら今日1日の予定を頭の中で整理する
‥本当に、アキト様は面白いお方‥
ついついアキト様のことを考えてしまう
私の周りには異能を快く思う人はそれ程いない。
我が主人、フィガロ様は私を受け入れてくださる数少ない人の1人だ。
フィガロ様も私に気を使わずに接してくださる。
ただ、あのお方は私が初めて出会った時から、感情を隠すのがとてもお上手な方だった。
ギルド長という上の立場の人間であり、力を持った強いお方。
立場的に隠す必要が今までに多くあり、
私と出会った時にはもう隠す事など造作も無いことだったのだろう
フィガロ様のように感情を隠せる方は私と普通に接してくださる
けれどアキト様のような方は初めてだ。
心が読まれると知りながら、心の思いをだだ漏れにして、接してくださる。
ましてや私の事を考える方など今までに1人もいなかった‥
本当に面白くて、不思議なお方だ。
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