タランチュラも…空を飛べる!!

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ギルドに入ってきた人は昨日俺がお姉さんから渡されたコートと同じ物を着ていた ‥という事は、あの人は2つ名持ちの人間ということか‥? 入ってきた人もフードを深く被っているので、どんな人なのかはここからではわからない がたいは良さそうだから男か? 2つ名持ちであろうその男が受付にいるお姉さんを見つけると、歩み寄った 「お疲れ様です。ケイン」 「あぁ、今帰りました」 そう言いフードを脱ぐケインは20代後半か、30代前半くらいで、 短髪、一重瞼のキリッとした目、スッと通った鼻筋、 なかなかのクールイケメンだった ‥ちっ、イケメンめ‥ お姉さんも心なしかにこやかだ。 「今回の任務、どうでした?」 お姉さんがにこやかに聞く 「‥まぁまぁかな」 ケインはそこまで口数は多い方では無いようだ。 無口、クールイケメンか‥モテるんだろうな‥ちっ ケインがコートの内側に手を入れ何かを取り出した後、お姉さんに紙を渡した。 どうやら報告書のようだ。 「確かに受け取りました。 また依頼が来次第、連絡を入れますね お疲れ様でした」 そう言いお姉さんは受付奥にある箱に近づくと、何かを唱え箱を開けた 開けた箱から麻袋を取り出し、再び何かを唱え、報告書を近づける 近づけると、宙に消えて行くように、報告書は消えた。 その後麻袋をケインに持って行き、渡す。 「今回の報酬です。次回もよろしくお願いします」 「あぁ」 そのままギルドから出て行ってしまった。 お姉さんは書類に何かを記入するとこちらを向き「お待たせしました」と言った 「あの‥、今の人は?」 「今の人はケインです。 彼も2つ名持ちの人間で、任務に数週間行っていて、今日帰ってきたみたいですね」 「任務とは‥?」 「残念ながらそれをアキトさんにお伝えする事はできません。 彼には今後アキトさんもお世話になると思うので、顔と名前は覚えておいてくださいね」 「わかりました」 「では、昨日の森に行きましょう」 そう言いお姉さんは、かけてあるコートを取り、羽織った。 ‥‥あれ?ん? もしかして‥
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