タランチュラも…空を飛べる!!

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「あの‥つかぬ事を聞きますが‥、お姉さんって受付のお姉さんなんですよね?」 コートを羽織っている途中のお姉さんに聞いてみる 「はい? まぁ、受付もしていますが、ギルドメンバーですね」 もしかしたら俺は壮大な勘違いをしていたのかもしれないと気付く 「あの‥お姉さんが今着たコートって、俺と一緒のやつですか?」 「?もちろんそうですよ」 「え?‥ということはお姉さんも2つ名?」 「えぇまぁ」 なんてことだ!ただの受付のお姉さんだとばかり思っていた! 確かに昨日を思い返すと、 殺気や、的確に急所を貫こうとする動き、やたらと俊敏だったり、体力がえげつない程あったり‥ ただのおっさん嫌いな受付のお姉さんだと思っていたけど、2つ名の凄い人だったのか! 「あの‥、すみませんでした‥」 「えーと‥ 察するに、ただの受付のお姉さんだと思っていたという所ですか?」 「‥‥はい」 「まぁ、言ってませんでしたものね。 ‥てことは‥もしかして‥、 私の名前わかります?」 「いや‥受付のお姉さんとしか‥」 はぁと大きな溜息をお姉さんが吐く 「確かに名乗ってませんでしたものね。 だけど、気になりませんでした? 昨日手合わせをした人の名前」 「あー‥まぁ、ちょっとだけ?」 はぁと再び大きな溜息をお姉さんが吐く 「まぁ、私が言わなかったのもいけませんね 改めて、私の名前はリアナです これからは受付のお姉さんではなく、リアナさんと呼んでください」 「わかりました!」 「それでは、行きましょう」 リアナさんが声をかけた
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