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「大丈夫です」
「そうですか。
では、コートをあちらの木に掛けてください」
そう言い指差す所は、お姉さんのコートをかけている所だった。
「コートを掛けて戻って来たら訓練開始です。
準備運動は、広場に来るまでの先程の走りで出来ていると思いますので、
訓練の覚悟を決めてこちらに戻って来てくださいね」
訓練の覚悟‥ねぇ‥
‥‥。
そんなの一生出来るわけがないっ!!!
昨日は旅が終わった日だったし、手続きしたり、魔力検査とか色々したからそんなに時間もなくて、数時間で終わったのに
今日はこれから一日中って事だよな!?
無理だ!ぜったいにっ!無理だ!
嫌すぎて、コートを掛けに行けない
「あの~まだですかぁ?
早く掛けに行かないなら、そのコートごとあなたの体に枝突き刺しますよー?」
‥なんて脅し文句だよ!!
あーもうわかったよ!
コートを掛けて、そっちに行けばいいんだろ!
行ってやるよ
華麗に攻撃をかわして、滅多打ちにしてやんよ!
昨日の俺と今日の俺が一緒だと思うなよ!!
「足ぷるっぷるしてますね?
そんなに怖いですか?」
「こ、こわくなんて!ないやい!」
「じゃあ、もう時間も勿体無いので、あと10数えたら始めますね」
そう言うや否や「いーち、にーい」と数え始める悪魔なリアナさん
急いでコートを木にかけ、リアナさんとはなるべく遠い距離へと向かって走る
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