491人が本棚に入れています
本棚に追加
「きゅーう、じゅうっ!!!」
数え終わったと思った途端、一瞬で間合いを詰められる。
「ひっ」
目に木を突っ込もうとして来るリアナさん。
ギリッギリの所で上体を反らして、なんとか回避する
一発目から容赦ないな本当に!
怖い!目を一発目から狙ってくるリアナさんが怖いっ!
「ひっなんて、口開けて声出してたら、間違えて自分の舌噛みちぎっちゃいますよ?」
そう言うリアナさんの顔はとても笑顔で、目だけ、殺気が溢れている。
結局、ギリギリで避けては逃げて、走っては追いつかれ、また避けて‥の繰り返しで1回も反撃に出られない。
擦り傷もどんどん増えていく
「やはり首、目、足のどこかを潰したいですね」
そうにこやかにえげつないことを言うリアナさん。
「い、や、です!」
必死に避けながら、リアナさんの動きも出来る限り観察する
体力はどんどんと削られ、3時間ぶっ続けがいかに厳しいことかがよくわかる
昨日と同じように体の全体が痛い
ピピピピピ
「‥‥。」
リアナさんの攻撃がすんでのところでピタリと止まる
「お疲れ様です。一度休憩にしましょう」
その言葉を聞いて地面に崩れ落ちる
足はがくがくと小刻みに痙攣し、息は荒く上がり
全身についた傷でズキズキと痛む
最初のコメントを投稿しよう!