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「お茶、良かったら飲んでくださいね」
お茶が入ったコップを渡されるも、手も小刻みに震えていて上手く飲めない
「‥‥だいぶきてますね」
優雅に丸太に腰掛け長い足を組み、お茶を飲みながら話すリアナさん
ほんとに2つ名って凄いんだな‥とヒシヒシと強さを痛感する
今のところ一度も反撃に出られるどころか、傷をつけずに上手に避けられたこともない
「あの、リアナさん‥
これあと何時間続きますか‥?」
「んーそうですね‥
取り敢えず一日中といったところでしょうか?
詳しい時間は聞かない方がご自分のためだと思いますよ」
‥‥つら‥。
‥けどやるしか無いんだよな‥
「さて、しっかりとストレッチをしておいてくださいね
あと15分程したら再開しましょう」
「はい‥‥」
あっという間に15分は過ぎ、殆ど疲労は消えないまま再び訓練が始まる
「現在の時刻は9:00なので、次の休憩はちょうどお昼時の12:00ですね
水分はしっかりと取りましたか?
大丈夫であれば始めますよ
あと、円を少し小さくしました。
今の円のサイズであればそれ程気にしなくても問題はないかと思いますが」
そう言われて辺りを見回してみると先程より一回りだけ小さくなっていることがわかるが
リアナさんが言うように、最初の円が広かったのでそこまで気にする必要はなさそうだ
「大丈夫です!よっし!来いっ!」
「その意気です!では、始めます!!」
一発目を避けようとリアナさんの動きに全神経を集中させ、体を横に移動させようと重心を左に傾けた
あ、れ?
力が上手く入らず危うく尻もちをつきそうになる
「先程とアキトさんの体力が同じであると思わない方がいいですよ
戦闘経験が無い人間が3時間ぶっ続けでやってるんですから」
そう笑いながら言うリアナさん
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