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ピピピピピ
アラームの音で、リアナさんは持っていた枝を下げる
「お疲れ様です。2回目の休憩ですね
さぁ、お昼を食べましょう」
再び崩れ落ちるように地面に座り込むと
ぐーっと大きな音が鳴った
「ふふっ、そんなにお腹が空いてしまいましたか?
きっと美味しいと思いますよ」
そう言いながら出してきたのは三段弁当だった
「え!?こんなに?!
リアナさんが作ったんですか?」
1段目、2段目、3段目ともにとても美味しそうな料理が詰まっている
どれも簡単に食べられるように爪楊枝が刺さっていたり、手づかみで食べなくていいようにご飯がラップに包まれていた
「いえ、まさか
私は食べる専門なので料理はしないんです」
「それって、しないというよりかは‥できn」
「んっんっ!」
リアナさんの大きな咳払いで被せられる。
‥やっぱりリアナさんは料理苦手か‥
「じゃあ、いったい誰が?」
「ギルド長の家にいるメイド長のチファさんです。
昨日、チファさんに明日からアキトさんと訓練をする旨を伝えたところ作ってくれました
チファさんの料理は本当に美味しいので、わくわくですよね!」
作ってくれたのがチファさんと聞いて驚く
リアナさん、チファさんと連絡、取り合っているのか
チファさんの料理の腕は素晴らしく、昨日のカレーももちろんのこと、今朝の朝食も格別だった事を思い出す
ぐー
っと腹が催促をするように再び鳴る。
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