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ゴキュンっという音と共に、真っ黒なバナナを飲み込んだ
そう、あの腐敗臭のする、真っ黒なバナナを…飲み込んだのだ
するとすぐに「シヤャャャシヤャ…シヤャャャ」と苦しそうに叫びながら森へと帰って行った
「‥‥勝った!」
思わぬ形でベヒに勝ってしまった。
門番も嬉しそうにこちらを見て話しかけてくる。
「すごいじゃないか!
ベヒも追い払えて、町の危険も無事に回避出来たわけだ
君は本当に凄いな!
それに‥まぁ、少し変わってはいそうだが君は悪い人には見えない。だから町への入国を認めたいと思う
‥ところで君はここらでは見かけない顔だが旅人かい?
もし旅人で今夜泊まる宿がまだ決まっていないのならば
お礼と言うほどではないが、もし君さえよければ今日は家に泊まっていかないかい?
食事ももちろんつけるし、どうかな?
それにもうすぐ番も交代の時間なんだ
そしたら町の案内も出来るよ」
知らない世界の森に急に飛ばされ、ベヒに出会った事で今晩どこかに泊まらなければいけない事や、食事の事を全くもって考えていなかったので、凄くありがたい誘いであった。
「ありがとうございます。
今日何処に泊まるかなんて、正直まだ何も考えていなくて、勿論、決まってもいなかったから凄く助かります」
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