せいっ!

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お店にある洋服は元いた世界の物とは少し異なり あまり柄はなくシンプルで、主に動きやすさを基調としたものが多く 華やかというとドレス というように真ん中はないのか? と思われるほど両極端に分かれていた とりあえずその中から適当に何着か選び 試着してみることにした。 結局、選んだのはどれも黒か薄い黒と代わり映えないが会計へと向かう 「50000ポントスになります」 店員は次々と商品の値段を計算していき、伝えてきた 「‥は?」 50000?ポントス?なんだそれ? 俺は、俺の全財産である樋口一葉を1枚持ちながら そのぶっ飛んだ額に、聞き慣れない単位に 固まってしまった
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