せいっ!

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その言葉にジクスさんは少し悩んでいる様子だった。 その後顔を上げると俺を見てにこりと微笑んだかと思うと優しく語りかけた 「何故?…か。 君とは昨日会ったばかりで、勿論ほとんど知らないよ でもね、 一緒にベヒ倒したり、今までの事を話したり、君が作ってくれた食事を一緒に食べたりしてね 君は悪い人では無いと思うんだ 確かに赤の他人かも知れない でも! 私にとって君は もう大切な家族とも思える存在なんだ まぁ、さすがに家族と言ってしまうのは、無理があるかもしれない 昨日会ったばかりの人に家族なんて 可笑しな話なのは分かっているさ でもね、 君と居ると凄く落ち着くんだ あの家は余りにも私には広すぎる あの家は静かすぎてしまう‥。 昨日一緒に君といれた事がどれほど私にとって幸せだったか。それだけで私は充分なんだよ。 君がいてくれるだけで私は幸せなんだよ。 君を大切にしたい。君を、家族のように、大切にしたい。 そう思えたんだ。 だから… これからも家に一緒に住まないかい? もし私や家や学校が嫌なら嫌と言って貰っても構わない 君が私の家を出て行ってしまうことを私は止めたりはしない。 だけど…もし君さえ良ければ‥」 と言ってジクスさんは俯いた 「俺は…!」
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