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「ジクスさん
俺、家にいたい!ジクスさんと一緒に暮らしたい!
それに学校にも行きたいんだ!
でも‥それは余りにも図々しくて我儘だと思うんだ」
「そんな事はないよ!我儘なんかじゃない!」
「…だから!何かしたい
俺…僕もジクスさんに何かしたいんだ
なんでもいいんだ
料理でも洗濯でも掃除でも
なんでもいいからしたい
ジクスさんの役に立ちたいんだ
あそこに、あの家に住む意味を自分なりに持っていたいんだ‥‥‥だめかな?」
ジクスさんは目を数秒間見開いて
驚いたような顔をしてこちらを見た
その後、ゆったりと頷くて、暖かな瞳で微笑みかけた
「勿論いいよ
君がしたい事、やりたい事を私は受け入れるよ
でも本当にいいのかい?
私から誘っておいて聞くのもなんだけど…」
「勿論!!
よろしくねジクスさん?」
「ああ、よろしくねアキト君」
その後、完全に存在が消えていた
理事長と話をして今度テストを受けることとなった
そして、そのテストによってどのクラスに編入するかが決まるようだ
クラスは12のA-Lに分かれているらしく
年齢は下が6歳、上が17歳と
小、中、高が一つにまとまった学校で
飛び級ありのクラス編成らしい
一般的には6歳になるとLに入学して、毎年一つずつ進級し
最後にAに進学、卒業になるようだが
俺のような途中から入る人は
テストを受けてその点数でどのクラスに入るかが決まるようだ
その他軽く説明を受けて
詳しいことは後日となり今日は帰ることとなった
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