鳩ポッポッー

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試験の結果が家に届いてから数日。 「いってらっしゃい」 ジクスさんに見送られながら学校へと向かう 今日から転校生としてBクラスへ入るのだ 制服や教材、その他諸々は理事長に会って直接渡されるらしく、今俺は何も持っていない 家から10分ほど歩くと年期のある古い建物・学校に辿り着いた 「理事長室ってどこだ?」 何も学校の内部を教えられていないことに今さら気がつき ウロウロと学校を徘徊することとなった 歩いている途中に他の扉より豪華に作られている扉を見つけノックをすると 「どうぞ」と聞き覚えのある声が聞こえてきた 扉を開けて入ると理事長が何かを書いている手を休め、此方に顔をあげた 「先日ぶりだね。 ようこそ我が校へ この村にはこの学校だけ、そして12クラスしかないから 一クラスの人数が多くて少し驚くかもしれないが みんな良い子ばかりだから、きっと素敵な友達が出来ると思う 何かあったらいつでも来るといい 因みに、教材は君の机に運んであるので安心してくれたまえ」 「ありがとうございます」 制服を渡され着替えが終わるとタイミングよく扉をノックし入ってくる1人の男がいた 「彼はBクラスの担任のナポル・グレイだ」 「はじめまして アキト・タカダです 今日からよろしくお願いします」 挨拶をすると 「よろしく。グレイです」と手を出してきて、握手を交わす その後、理事長室で3人で少し会話をした後 俺とグレイ先生は理事長室を後にした
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