鳩ポッポッー

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先生が優しい人で良かった そう思っていた。 が、理事長室から出るとすぐに グレイ先生は1人で歩き始めた 小走りになって追い付いたかと思うと、グレイ先生は急に立ち止まり此方に振り向いた 「お前が今日から俺のクラスに入りどうなろうと構わない が、 俺の邪魔だけはするな 絶対だ。 大体、何故こんな餓鬼達を俺が世話しなければならないのか訳が分からない あー面倒くさいな 俺の家が貧乏になったのだって…」 と、文句を言いながら再び先へとどんどん1人で進んでいってしまった 邪魔をするな …ねぇ? するなと言われたらしたくなるのは自然の摂理ってやつですよね? フフフフフフフフ 「おい 何そこでぼけっと立ち止まって笑っている 早く来い そして、ここがBクラスだ 俺が呼ぶまで入ってくるな」 グレイ先生の声で我に返った いけないいけない。 つい声に出して笑ってしまっていたようだ 廊下で1人待っていると緊張し始め 少し寝癖のついた髪を弄っていると教室から「入れ」と声がかかった
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