王道っていいよね

鳩ポッポッー

「ああ、よろしくね 僕はアキ 「アキト・タカダだろ自己紹介してたじゃん 覚えてるよ」…そうだね」

人が自己紹介してんだから被せてくるなよ

知ってるのは知ってるよ

一応さ、初めての人に名乗るのは礼儀だと思うから名乗っているだけなんだよ
俺こういう被せてくる奴嫌いだわ

この世界で、何度被せられたことか…

肉屋でも魚屋でも八百屋でも みんな被せてくるよな

思い出したらなんか苛々よりも悲しくなってきたわ‥
そんなに俺の話聞きたくないのかな？
あー‥メンタル‥

そんな落ち込んでる俺に構わず話を続けてくるテッラ
「アキト、お前凄いよな

途中から転入して学校に入ってくるのはいるけど

大体が皆EとかDクラスに入るんだ

初めてだよ、Bに入ってきたの！！

まぁ、だから、みんな驚いてるんだけど‥
その…だから、変な噂とか沢山あるけど、あんまり気にするなよ

さっきの奴等も悪気はないんだ」

「ああ、気にしてないから大丈夫だよ ありがとう」

心配してくれてるのかな？

さらに、さっきの奴等のフォローもしてるし、意外と良いやつなのかもしれない

そんな事を考えながら、グレイ先生の授業をぼんやりと眺めてみる。
授業は数学で前にやったことがある箇所で大分暇だった
から、寝た。

いや、だって分かるし、同じこと何回もやっても暇なだけだし
始めは起きてようかなーとか思ったけど、やっぱり無理だったわ。

終了を告げるチャイムが鳴り

先生が出ていくとガヤガヤと騒がしくなるのを感じた