鳩ポッポッー

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3限目 待ちに待っていた魔法学の授業が始まった 今日は 魔法陣を描く手順とその時に使用される 言霊について だった 面白くついつい聞き入ってしまうもので 授業を終えても尚余韻に浸っていた 「アキト 今の授業わかったか? 俺は意味がわからなかった」 「そうかな? 魔法陣の書き方とか結構面白かったよ」 「げ。 まさかわかったのかよ…」 「一応ね」 軽く授業での説明を要約して教えると「う?お?おぉぉ」っと納得した様子だった けれど、なんとかその声は抑えられないものか? ゴリラと話しているような気分になる… 「お前やっぱり頭いいんだな」 「そんなことないよ それより、今日のお昼教室で食べない?」 「俺等弁当持ってきてないしな…」 「そうだねぇ~」 「そうですわ 持ってきていないので食堂で食べる他ありませんのよ」 2人も話の中に加わり4人で話し始めた 「あのさ、僕料理作るの好きでさ 今日はみんなの分も作ってきたんだ」 と言ってバックの中から4つの弁当を取り出す 「おまっ… 魔法使えるのか!? 知らなかったぞ」 驚くテッラ うんうん と首を降って同調する2人 「いや、使えないよ 魔法を使わないで作るんだよ」 「へぇ 凄いな」 それから特に興味のない(寝ていた)4限目が終わりお昼になり教室に俺達と他数名が残った いつもはいない俺達がいることに疑問を抱いているらしく教室にいる生徒がチラチラとこちらの様子を伺っている テッラ達はお弁当を開けて何故か叫んでいる 失敗はしていないはずなんだが… 「どうしたの?失敗してたかな?」
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