死神 かっこいいよね!

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…意識が徐々に戻ってきたらしく 彼はゆっくりと目を開けた 「白…正方形‥だな」 彼は少し頭のネジがやられたらしい… 「違うわ」 …。 「で…ここはどこだ?」 目の前にある1枚の分厚い扉に手をかけ押していく タンタンタンッ 扉を開けるとリズミカルな音が聞こえてきた 扉を開けた先には卓球をしている男女がおり、かなり女の人が強いらしくホワイトボードには 1勝99敗 と悲しく書かれている 「え…?なんだあれ‥」 スタイルの良い男女の背中からは羽らしいものが生えており、真っ白な洋服を着ているのだ 男の方は背中から生えている羽を全力で使いながら球を追いかけている 一方…。 女の方はまったく動かず自分の髪を弄りながら もう片方の空いてる手でラケットを握り暇そうに打ち返している が、その球の速さは異常で やっとのことで残像が見えるくらいの速さなのだ 全力で羽を使いながらも女の打った球には追いつかないようで遂に球は卓上から落ち、俺の足下へと転がってきた その球へと羽男が歩いて近づき、拾いあげると、俺と目があった 「きみ…誰かな?」 「えっと…僕の家に強盗が入って、殴ったら刺されて‥ 気がついたらここにいたんです。 えっと‥ここはどこです?」 俺が説明すると羽男は凄く焦り始め 女の人の顔を見て「ひっ」と小さく声をあげた 女の人は笑顔だったが目が笑っていない。 「ご、ご、ごめんなさい!」 羽男の額が床にのめり込むほど女の人へと土下座をしながら謝っており、その姿を女の人は冷たく見下ろしている‥。女の人が何も発さないのが余計に恐ろしさを出していた 本当になんなんだよ‥この状況‥。
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