オーブンブブブン♪

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…終わった 全ての問題を高速で解き軽く見直して席を立ち上がった 先生もクラスの人達も「は?」と顔をして見てくる 俺の掛かった時間 計1時間 なんで自分でもそんな高速で出来たのか分からないが、問題を見ると次々と解答が頭に浮かんだ 「もう、お前終わったのか?」 生徒に向かってお前はいくらなんでもないだろ‥。 「はい ‥ところで先生最後の問題は何のつもりですか? まだまったく習っていない箇所ですよね‥? 僕は解き終わったので‥ では、失礼いたします」 本当に、最後の問題は何のつもりなんだ! 一度も触れていないところだろ まぁ、寝てたから絶対とは言い切れないんだが…。 でも、明らかに採らせまいとして作られた物だ あれではテストの意味が無い まぁ、何故か俺は解けたが‥。たまたまか。 鼻歌交じりに家に帰るとジクスさんが驚いて見てきた 「あれ?テストはどうしたんだい? まだアキト君が出て2時間も経っていないよ」 「終わったので帰ってきました」 「そんな… まだ時間はたっぷりと有ったんだ そんな諦めることなんて無いよ 今からでもお願いしてテストをやらせてもらおう」 「いや、もういいんです 全て解き終えたんです 大丈夫、諦めたわけじゃないです」 「えぇ!そ‥そうだったのか… それならば良かったよ また私は早とちりをしてしまったようだね」 それからまだ作っていなかった俺やジクスさん、テッラ達の昼食を作り始めた テッラ達はテストが終わり次第家に来ることとなっている 始めに来たのはロッティだった 次にシュウで、最後にテッラが来た時4人で食事を始めた 「それにしてもアキトは早かったな」 「そうですわね。開始早々席を立ち上がったから本当に驚きましたわ ‥ところで、グレイ先生の最後の問題は解けましたか?」 「僕は~出来なかったよ~」 「わたくしも恥ずかしいことに解けませんでした」 「あれは習っていないんだから解けなくても仕方ないよ」 「じゃあアキトも解けなかったのか?」 「一応は解けたけれど、どうだろ? あまり自信はないかな」 「そうか ‥ところでさ、物売り市明日だなアキトは何を持ってくんだ?」 「どうしようかな? まだ決まっていないんだけど… 3人は何を持っていくか決まった?」
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