オーブンブブブン♪

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悩まないようにしていてもどうしても気になってしまい学校に辿り着くまで一人悶々と考えていた 学校に着くと既に3人は着いていてロッティが軽く手を振ってきた 「よし…!」 少し頬をつねり今まで考えていたことを頭から振り払い3人の元へと行く 「おはよう」と各々が口にした後テッラが待ちきれない様子でさっそく何を持って来たか訊ねた 「置時計だよ」 いつもの様に、変わらずに上手く出来ただろうか? ジクスさんもだがテッラ達にも出来ることならあまり自分のことでは悩んだり心配はして欲しくない また今朝の様な激痛が襲ってこないことを願いながら、いつも通りに振る舞った 上手く振る舞うことは元から得意としていたため難しくなかったが 傷みは流石に隠せそうにないので ひやひやしていたが何も起こることなく午前中が終わった 午後からはまだ回りきれていない残りの露店や、出品を見て回ることになり 食べ終わると直ぐに回り始めた 「…よ。ええ確かにそのようよ」 「本当に!?こんな小さな村にギルドの人間が来ているだなんて!」 「そうなのよ!更にかなりのイケメンのようよ…ウヘヘ」 「…グフフ」 露店の店番をしているおばさん達が暇になったのだろう 何処からか世間話をする声が聞こえてきた けれど歩きながら聞いていたため途中で聞こえなくなってしまった 魔法が使えない俺にとっては魔法が使えるギルドの人に会ってみたい 「アキト、どっちがいい?」 キーホルダーを記念として買うらしく2種類持ちながらテッラが聞いてきた 「こっちがいいかな」 透き通る水色の石の中に、白い小さな鳥が細工されているキーホルダー 「よし決まった! これに決定だ!」 テッラの言葉に頷く2人 「え?2人も買うの?」 「聞いていなかったのですか?みんなでお揃いにしようと決めたのよ」 「そんな物を僕が選んじゃって良かったの?」 「いいんだよ~」
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