死神 かっこいいよね!

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女の人が、わざとらしく盛大な溜息をつく。 「はぁ。だいたい貴方がまともに仕事もしないで遊んでばかりいるからこのような事が起きるんですよ! 貴方という方はきちんと自らの立場をわきまえて下さい そして仕事をしなさい。 そうすれば私の仕事も減ります 私は遊びに行きたいんですよ‥! きちんと仕事してください!」 なんだか言っていることが段々メチャクチャになってる気がするけど‥特に最後とか。 「あの、僕はどうして…?」 「あら、ごめんなさいね。 今から何故こちらに貴方がいるのかを説明したいと思います」 「いや!それなら僕が…!」 「貴方はそこで黙っているか、仕事をしていて下さい。 今日の分がまだ終わっていないはずですが?」 羽男が部屋の隅で体育座りして の の の と書いているいい歳した大人がやっているのを見るとさすがに引くな‥ 「私は総天使のマリアといいます。 あそこの役たた‥失礼。隅におられるのは私の上司であり創造神のアテム様でございます」 マ、マリアさん!今絶対、上司に向かって 役立たず と言おうとしていたが さすがに失礼では…ないのか?‥まぁ、あいつだし問題ないか。 「よろしくねぇ~」 羽男のアテムさんが軽く手を振ってきた。こちらを向いて手を振っているその顔には少し笑顔が戻っている 立ち直り早いな…。 「僕は高田晶人です」 「晶人さんですか。よろしくお願いしますね。 あのですね‥晶人さんには謝らなければいけないことがあるのです。 今回あなたの家に強盗が来たこと あなたがその方達に殺されてしまったこと それは私達のせいなのです」 そう言うと、総天使マリアさんは深く頭を下げた。 「そんな…」
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