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「‥‥よし。出来たようだな」
なんとか自分の中に抑え込むことが出来、荒い息をしながら急に現れた男の方を見ると
肩で息をしているが俺ほど乱れてはいなかった
視線を男から村へと移す
俺の近くの家はほぼ全て跡形も無くなっており、認識出来る一番近い家は全壊していた
魔物は灰になった後、風てま飛ばされてしまったのだろう。
家と同じように跡形もない
「大丈夫か?まぁ、大丈夫だとは思えないんだが‥
そう気を落とすな。仕方ないだろ」
「俺が…ジクスさんを殺したんだ…
あの時逃げられていれば
ジクスさんが俺を守って死ぬことなんてなかったんだ…
俺が…ジクスさんを‥」
「少年
君が悪いわけではない
仕方がないことだった
違うか?」
「仕方ない!?ふざけんなよ!
仕方ないことなんてないんだ…俺のせいだ
仕方ないなんて言っちゃいけないんだ…
‥。
悪い。何八つ当たりしてんだ俺…
この人は何にも関係ないのに
本当…最低だな…」
「まぁ、構わないが
己を責めすぎて心を殺さないようにな」
そう言うとその場からすっと消えていなくなった
村での騒ぎが終わったのを感じた人々が村へと帰ってきて村が半壊しているのを口々に嘆きながら片付けを始めようと動きだす
けれど直ぐに村の人々は囲むようにして一ヶ所に集まった
そうジクスとアキトの周りである
ジクスの無残な姿を見て、アキトの血まみれの姿を見て、村人はざわざわと騒ぎ出す
その声を聞き、更に人が集まり、村人全員が集合したのではないか?と思うほどに多くの人が2人の所へと集まった
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