オーブンブブブン♪

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その言葉に耐えられなくなったのか、テッラが村人に向かって大声を張り上げる 暴言を吐いていた1人にテッラの父親もいたようだった 「おいおい待てよ! 今の話を親父達本当に聞いてたのか? アキトは逃げられなくて、それでジクスさんが助けたんだろ? ならアキトは殺してねぇじゃん! ジクスさんは自分の意志でアキトを助けたんだ なんでアキトが人殺しとか化け物なんて呼ばれなきゃなんねぇんだよ 第一にこの建物をアキトが壊したなんてなんで言えんの? 誰も見てないくせに それに村長が探しに避難場から出てった時誰か追いかけて説得したのか? アキトが人殺しって呼ばれるんなら説得しなかった奴も説得させることが出来なかった俺も全員人殺しなんだよな? アキト一人を責めるのはあまりにも可笑しいと思う なぁ、違うのか? なんで親父達はそんなにアキト1人を責められるんだよ!」 テッラの意見に反対することが出来ず文句をいっていた村人が黙る 皆少し気まずそうに下を向いたり、隣同士で目を合わせたりし、村には再び静寂が訪れる どこか遠くの方から、まだ鎮火されていない炎がパチパチと燃える音だけがやけに聞こえた
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