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「ああ
確かにそう言った
だから何だ?」
その言葉を聞いて、自分の中で怒りがふつふつと湧いてくる
「おっさん、なんであんなに来るの遅かったんだよ
あんたがもう少し早く来ていればジクスさんは死なずにすんだ
魔物が村に来てからだいぶ時間経ってたよな?」
「ふん
そんな事か、私は少年に呼ばれ、助けてと願われた所で直ぐに来れるとは限らない
ヒーローではないのだから
そして私にだって仕事があり手が離せない時だって勿論ある
今回も同じだ」
「なんだよ
魔物が出て人が殺されそうになっているのに
それでも其より先にやらなければいけない事ってなんだよ!」
ふざけんな。仕事ってなんだよ
仕事で手が離せないなどと言うこのおっさんにどんどんと怒りが湧き上がる
フィガロは少し悩んだ様子の後、軽く溜め息をつきながら話し始めた
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