オーブンブブブン♪

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「なんとなく‥。 それに、昨日みたいにイメージすればいいんだろ? 昨日出来たんだ。これからだって出来る」 「愚か者が。昨日出来た?これからだって出来る? お前1人では何も出来やしない。 昨日のことをお前1人で出来たなんて驕るな ‥‥まあいい、実際に身をもってやってみればいい」 そう言いゆっくりと近寄ってくるフィガロ その雰囲気に、圧に、アキトは本能的に半歩後ろに下がった 「‥やめろ! 近寄ってくんなよ!」 「何故だ? 別に近寄るくらいなんともないだろ?」 どんどんとアキトににじり寄るフィガロ アキトの本能が逃げろと フィガロに触れられたら大変な目にあう 決して触られるなと警鐘を鳴らしている 「嫌だ!くんな!」 「そんなに怖がられるとはな 面白いな…少年」 どんどんと歩を進め近づくフィガロ それに伴って後退りしていくアキト ドンッ ついに木に背中がぶつかり逃げ場を失った その様子を見てもフィガロは構わずに近づく 「やめろ!来るなっ…!」 僅か数センチの距離となりアキトの肩に手を乗せ フィガロは力を込め始める 「やめっ…ろ!あぁぁあ…!」 体の中へと”何か”が流れ込んでくる それはアキトの意思など御構い無しにどんどんと中に流れ込み、段々体の自由を奪われるような感覚になる
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