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ドクン…
「ぐっ…」
苦しくなり始め自分の内側から抑えられないほどの力が流れ始める
「うっ…いやだ…」
「一人で抑えられるのなら抑えてみろ
私は手助けしなくていいんだろう?」
「当たり…前だ
手助けなんて…いらない」
「いつまでもつか見物だな」
抑えようと前のように黒いボールをイメージする
けれど段々と体力は無くなっていき
それとは反対するかのようにどんどんと強まる魔力
夏の様に暑いわけでもないのに全身からは汗が吹き出し洋服は水分を含んで濃い色へと変色する
ついに抑えることが出来なくなり背中と隣り合っている木が燃え始め
それが連鎖するように次の木、また次の木と燃える
何もすることなくただ見ていたフィガロは今日2度目となる深い溜め息をつき、再び肩に手を置き魔力の調整をした
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