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いつから俺はこんなにもひねくれてしまったのだろうか?
前までは可愛く純粋で素直な子だったはずなのだけど…
この世界は不思議な力が働いているようだな
…だから断じて俺がただ単に性格が悪くなってひねくれたわけではなぁぁぁい!!
もちろん!元から性格が悪いわけでも断じてなぁぁぁぁい!!
「おい、何を一人で叫んでいるんだ?
着いたぞ」
目の前の建物にはギルド・白羽と書かれている
自分の手を見るといつの間にか荷物はなくなっていた
「あれ?
俺の荷物は?」
「一人ブツブツと呟きながら
たまに顔をにやつかせて自分の世界へと行っていたようだから
私が勝手に家に置いておいた」
「そうか、悪いなおっさん」
「だから‥おっさんではなくフィガロかフィガロさんと呼べと何度言えばわかる」
「い、や、だ!」
「もういい。入るぞ」
俺の少し先を歩きながら「そんなに老けてるか?毎日筋トレを欠かさずやってるのに…おっさん…おっさん…とショックだな…」と洋服の隅を弄りながら呟いている
ギルドの扉を開けると、開ける前から漂っていた酒の香りが一層強くなり嗅ぐだけで酔ってしまいそうだ
そして同じかそれ以上に煙草の煙たさや匂いが鼻につく
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