2章『邂逅』

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ヒャルマル「なかなか変わった趣味のお邸だっただろう?       まぁ、食べ物に困らないと言う点では素直にうらやましいよ」 シチリア「一歩間違えれば腐った家よ?一日だって住みたくないわ」 ミル「絵本にケーキのおうちとかお菓子のおうちとか、よくありますよね?    あれがきのことチーズとヨーグルトとパンと…とにかく、    そういうものになったと思ってくれれば」 シチリア「…似ても似つかないわ。でも…ケーキとかお菓子だったら      悪くは…ないけど」 ヒャルマル「なるほど…ミル、ザビーネ」 ザビーネ「どうしたの?父さん」 ヒャルマル「君ら二人は、このシチリア君に女の子らしさを学んではどうだい?」 シチリア「(色んな意味で顔が真っ赤)馬鹿にしてるんですか!もう帰ります!!」 ザビーネ「(ヒャルマルを締め上げて)ごめんごめん、      うちの父さん時々変なこと口走るからさ。      シチリアさん、今日ここに君を連れてきたのは…      協力して欲しいことがあるからなんだ」 シチリア「やっと本題ね。でも内容いかんでは、受けないで帰るわ」 ザビーネ「受けるか受けないかは、もちろん自分で決めていいよ。      でも、話だけはどうか聞いてくれるとありがたい」 シチリア「…まぁ、いいわ。手短にお願いね」 ザビーネ「ありがとう。じゃあ、わたしの部屋で      お話しようか。皆もついてきてね」
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