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エド「はい、確か…敵対勢力との交戦を独断で放棄し、
本国に撤退した者は将校、兵卒の別なく死罪、
または全ての爵位、称号、権限、栄誉を剥奪し一兵卒とする」
シチリア「…知らないわよ、そんなの…嘘でしょ!
だとしたら、少佐は…」
ヒャルマル「残念ながらこれは、表立った法律として明文化されているんだ。
次に…これはシチリア君、君に関することだよ。
亡命者の処遇についてはどうだったかな?」
エド「はい、えっと…任務途中で他国、他勢力に逃亡を図った者は
その勢力又は国家の我が王国との交戦状態の有無にかかわらず、
アルメリア本国に籍を持つ臣民、及び王族に発見され次第
死罪、又は無期徒刑に処する。上官の命により亡命を
図った場合でも同じであり、またこれを命じた上官についても
亡命した本人と同様の処断を受けるものとする」
シチリア「嘘…嘘…どうしてよ!失敗したら終わりって事?
あたし、自分の国に帰れないの?
少佐も、まさかそれを知らなかったっていうの…!」
ヒャルマル「もちろん、悪いのは君ではない。
知るべき事を知る環境が用意されなかった事にこそ原因がある。
本国と、…余り言いたくないが、植民地では士官登用の
根本がそもそも違うんだ」
シチリア「植民地…?そんなの無いわ、我が王国は西方世界全てを
領する永遠の大国…セビリアもルテティアも、
全て我が王国の一地方なのよ!」
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