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ザビーネ「自分が今まで育ってきた国に帰るという手もある。
あるいは、自分が今まで育ってきた土地に帰るという手もある。
だけど、どちらも叶わないんだとしたら…君ならどうする?」
シチリア「…帰れなかったら、その場所で一からやり直すしかないじゃない」
ザビーネ「つまり、ここにいてくれる…そういう事でいいのかな?」
シチリア「他に頼るところもないし、ただ居候するだけじゃ
失礼だし、あんたたちに協力させてもらうわ。
…けど、無茶な要求には一切応えないからね?」
ザビーネ「ありがとう!新しい仲間として、歓迎するよ。
寝る時はうちの客間を使っていいからね」
ミル「もちろん、私のおうちでもいいですよ~」
シチリア「却下!」
ヒャルマル「それにしても前置きが長くなったね。
詳しい話はまた明日かな?」
ザビーネ「うん、ごめんね。父さんもわたしも…
主に父さんだけど、若干スイッチ入っちゃって」
シチリア「とりあえずまだ気持ちの整理ついてないから、
客間で休ませて」
ザビーネ「いいよ。早速案内するね」
ザビーネ、シチリアを連れて出て行く。
ヒャルマル「エド、ありがとう。君の博識にはいつもながら助けられるよ」
エド「いやいや、ザビーネとおやじさんのお陰ですよ。
俺だったら、あんなふうに説得するのは無理ですって」
ミル「ほんとに憧れますよ…私だったら、絶対違う方向に
話が行っちゃいそうです」
ヒャルマル「まぁ、エドだけではない。皆のお陰であの子を
仲間に出来たと言うものだから、今晩はご馳走だね」
エド「よっしゃぁ!肉食うぜ肉!!
そうだ、ちょっと家に用あるから一旦帰ります」
ミル「私も、おうちから食材持ってきますね」
ヒャルマル「うん、戻ってきたら準備に取り掛かろうか。
二人とも、気をつけて帰りなよ」
エド「うぃっす」
ミル「では、一旦お暇しますね」
エドとミル、去っていく。
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