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ヒャルマル「さて、私も出ようか。娘の部屋に長居するのは
良くないからな…うぬっ…」
ヒャルマル、突然胸を押さえ、がくりとひざを折る。
ヒャルマル「ふぅ…ふぅっ…ぜぇっ…またか…二人とも、気づいていないだろうな…」
ヒャルマル、四つんばいでよろよろと扉へ向かう。
と、目の前で扉が開く。
ヒャルマル「!」
ザビーネ「あれ、父さん?留守番しててくれたの?」
ヒャルマル「そう言いたい所だけどね…
この格好を見れば分かるだろう?」
ザビーネ「そっか…わたしが部屋を出たすぐ後?」
ヒャルマル「ああ…」
ザビーネ「無理しないで。部屋までおんぶするから」
ヒャルマル「すまないね…ふぅ」
ザビーネ「よいしょっ…」
ヒャルマル「重くないか?」
ザビーネ「大丈夫、慣れっこだから」
父を担いで部屋を出て行くザビーネ。
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