1章『漂着』

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ザビーネ「エド!!」 エド「おっ、ザビーネも来てたのか!」 ザビーネ「エド!その子、いったいどうしたの?」 エド「隣町との抜け道に倒れてたんだ。生きてはいるけど、    滅茶苦茶疲れてるみたいでさ…今、もう完全に寝てる。    寝かせるんなら女の子の家のほうがいいだろうから、    こっちに連れてきたんだけど」 ザビーネ「ミル!悪いんだけど、寝床用意できる?      もし無理ならうちで寝かせるけど」 ミル「いえ、一旦私が引き受けます。その人が着ているのは、アルメリアの軍服…    そのまま外を歩かせると、いろいろ面倒が起こるかも」 ザビーネ「分かった。今から寝床の用意手伝うよ」 ミル「ありがとうございます!…それにしてもその方、    ずいぶんと長い間外にいらしたみたいですね」 エド「だろうけど…なんで分かるんだ?」 ミル「たまらなく匂ってるからですよ~!あぁ、介抱するのが楽しみですね♪」 ザビーネ「…引き受けた理由、ほんとはそれじゃないの?」 ミル「ばれちゃしょうがないですね、てへ♪」 何はともあれ、三人はこの疲れ果てた女将校を 色々な意味で自然にあふれた寝床へと案内した。 そしてその翌日…
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