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□同じく、ミルの家
シチリア「んん…うぅ…」
ミル「あら、お目覚めですか?」
シチリア「んっ…うぐっ!!臭っ!!何この部屋!!
きのこにカビ入りチーズに…しかもこのベッド苔むしてる!!
…ってかあんた誰よ!」
ミル「はじめまして、おはようございます♪
私、ミルドレッド・シュタインマイアーといいます」
シチリア「長いわ!!そしてこの家に似つかわしくない、
いろんな意味で悔しいその美貌!!」
ミル「素直にありがとうございます。面倒臭ければ
ミルと呼んで結構ですよ」
シチリア「誰もそんな事聞いてないわよ。
それよりここ、どこなの?なんか男の子に
助けられて、気がついたらここに…って事しか
覚えてないんだけど」
ミル「ここは、ファレン地方のカルデンという街です。
さっきの男の子は、エドムント・ベック。
私はエド君、って呼んでますよ」
シチリア「ファレン?じゃぁあたし…」
ミル「国境を越えてきた、と言うことですよね」
シチリア「何であたしが言う前に言い当てるのよ」
ミル「その何よりの証拠が、これですから。
本当はお洗濯したいんですけど、汗と人肌の
香ばしさにつられてつい、そのままにして干してるんですよ…
本当にいい匂いでうらやましいです、すりすり」
シチリア「ちょっと何してんのよ!返しなさいこの変態!!」
ミル「ごめんなさい、今のは素直に謝らせていただきます!
でも、でも…病み上がりなので安静にしていてくれると助かります!」
シチリア「ふざけんじゃないわ!変態の世話になんかならないわよ!
今すぐこっから出して!!あたしは…国に帰らなきゃいけないの!」
ミル「それって、どこですか」
シチリア「軍服見りゃ分かるでしょ?天下にその名を轟かす、
アルメリア王国に決まってるじゃない」
ミル「ふぅん…つまり、あなたはアルメリア人、と言うことなのですね」
シチリア「そうよ。何当たり前のこと聞いてんのよ」
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