あったら～眼鏡～

未来眼鏡

一気に酔いが醒め、気が動転しながらも駅を離れた。頭が混乱する。

段々､気分が良くなってくると、眼鏡を駅員に渡さずに来てしまった事に気付いた。

少し考え、また眼鏡をかけてみた。
雨が降ってる映像が見える。
しかし身体は濡れてない。すると雨が降ってきた。

コンビニに入り傘を買う。眼鏡はかけたままだ。
すると店員がお金をばらまいている映像が見える。
店内には自分しかいないし、お金はまだ払っていない。
会計でお金を払うと、その瞬間、店内が釣り銭を床にばまいた。

この眼鏡は未来が見える眼鏡だった。

翌日、大失態をした手前、会社には行きづらいのもあり、会社をズル休みして、ﾊﾞﾁﾝｺ屋に行ってみた。

空いている台の前で眼鏡をかけた。
大量に玉を出している映像が見える。
その台に座り遊ぶとすぐに大当り。
ものの数時間でかなり懐があたたかくなった。

今度は街で眼鏡をかけて､異性を見てみる。
するとその異性とﾍﾞｯﾄｲﾝしている映像が見えてきた。声をかけるてみる。
映像の通りになった。

お金は使いたい放題、異性とも簡単に遊べる。

翌日、意気揚々と出社し､退職届を上司に叩きつけた。
執拗に止めようとする上司の話など全く聞かず会社を辞めた。

楽して生活できるのに働くわけがない。

生活が一気に変わった。