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美人かどうか、なんて、生まれた時から決まっているんだもの。
今更言っても仕方がないことはわかってるんだけど。
どうしても、星羅を見ることが出来ず、うつむいたまま。
転がるように出て来た本音を聞いて、星羅はわたしの肩を抱いた。
「僕が、真衣のことを『好き』なだけじゃ、ダメ?」
「う……ううん。
そんなコト、無いよ」
こんなにキレイな人が、わたしを想ってくれるなんて。
それは、もう。
これ以上ないほど、贅沢なコト。
だから、わたしの方に、不満なんて、なく。
ふるふると、首を横に振ったのに。
星羅は、輝く瞳で、わたしの目をじっと見つめた。
「……また、一人で余計なコトを考えて、落ち込んで無い?
外見がキレイか、それとも醜いかどうかなんて。
骨と筋肉に乗った皮一枚のことだから気にしないって最初に言ってくれたのは、真衣だったじゃないか」
「……でも……でも……
その時は、まさか。
星羅がこんなにキレイだとは、ちっとも思ってなくて……」
「もう、真衣ったら!
こんな薄い皮一枚。
髪や、目や、肌なんて!
まるで、服や衣装と同じじゃないか。
中身さえキレイなら、どんな風にだって変えられるよね?」
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