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(これは、私が出ていった方が早く収集がつくんじゃないのか?)
とも思い付いたが、やる気がしない。
(とりあえず、寝てから考えればいいや)
本当に『神』なんだろうか、という疑問を浮かび上がらせるのに申し分が無いほどの決定的な行動ではあったものの、そんなこと彼女は気にする必要がない。
ヴァルハラーに訪れられるのは、一部の専門家だけだし、その専門家ほどに『神』に最も近い人間はいないのだから、正体を知っている専門家は、その正体が純粋なる人間の子供であることに疑問を抱くことはない。
そういうものなのだ、とそう思い込んでいるからだ。
そして、その子供らしさたる多過の睡眠は、欠かすことなど絶対にできない。
(起きたら始めよう)
そんな、やらないだろフラグがばっきばぎに立ってしまっている状況にも関わらず、少女はそのまま深い眠りに取り組まれていった。
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