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った。
反自然的物質、自然外に存在する物質を用いた遠隔攻撃。
少女の目の前で出現したビームは、少女へと肉眼では追えないほどの速さで迫ってきている。
破壊力だけで言えば、自然界に存在する物質では、防ぐことも、勢いを削る事すら出来ないだろう。
ビームは少女へとたどり着くその一歩手前で、一陣の風に阻まれた。
しかし、ビームの破壊力を持ってならば、そんな風による防御などあってないようなものだ。
だが、覇埜小も少女も、頭のなかに死ぬビジョンなどは存在していなかった。
寧ろその逆、安心感すら感じていたほどに。
一瞬の出来事であった。
少女とビームとの間に滑り込んだ風が、ビームを包み込むようにして消滅させたのだ。
通常ならあり得ない現象。
しかし、自然界から見て異常な攻撃には、やはり異常によってしか対処出来ない。
つまりその現象は、"ただの"異常現象の1つに過ぎないのである。
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